シンクロニシティ

2016.10.08放送
キャスト
逸見栄子 黒木メイサ
川島朱美 藤井美菜
スタッフ
編成企画 稲葉直人 加藤達也 西原恵
プロデュース 岩田祐二
原作 新津きよみ 「シンクロニシティ」『彼女たちの事情』(光文社文庫)所載
脚本 岡田道尚
演出 岩田和行

あらすじ

 ある日、栄子は恋人からプレゼントされた時計のサイズを直すため時計店を訪れると、偶然高校時代の友人、朱美に出会う。成人式以来の再会に喜ぶ二人。しかも時計を直しにきた理由に始まり、恋人の名字、彼氏とつきあい始めた日(11月13日)まで同じであることが判明する。そんな二人の会話をバーで聞いていたマスターがそれはシンクロニシティという現象であると伝える。偶然の一致が重なり興奮する二人だったが、バーのマスターからあるエピソードを聞かされる。イギリスである凶悪な事件が発生した。とある男性が女性を暴行し絞殺するという事件。それから157年後、同じ日、同じ場所、全く同じ殺され方をした。しかも容疑者の名前まで完全に一致。おまけに被害者の女性の年齢、誕生日まで同じという事があったのだ。気味悪がる二人だが、バーのマスターは、お二人の出会いにも実は何か意味があるのかも、といって話を締めくくる。ふと栄子は気付く。「今日は何日だっけ?」今日は8月7日。気づいた瞬間、二人の顔から笑顔が消える。
 高校時代、テニス部に所属していた栄子と朱美は、当時自分達がいじめの標的になることを回避するために、合宿中にいじめに加担してしまう。栄子たちは落とし穴を掘り、エリナを呼び出そうと部屋に向かう。が、そこの部屋でエリナは自殺していた。その日は12年前の8月7日。
 シンクロニシティなんてただの偶然と割り切る二人。バーの帰り、偶然にも当時の担任と出会い、一緒にタクシーで帰る事に。そこで偶然の再会についてシンクロニシティの話をする朱美。すると空気が一変。担任の教師は当時、エリナと交際していたのだ。そのため事件後もずっと原因を探り、そして栄子と朱美がいじめに加担していた事を突き止めたという。ナイフを取り出す担任。ところが殺す気は無いと言い、ナイフを落とす担任。実は自殺の原因は担任との間に子どもが出来てしまった事が直接の原因だという。身の危険が去り、また自分らのいじめが原因でない事を知り安堵する二人。やっぱり再会は運命だったんだと感じる二人。
 その後、再度タクシーに乗り帰宅。そこで運転手は話す。自分にもシンクロニシティのような経験をしたのだという。運転手には喘息持ちの娘がいた。そのため自然に囲まれた場所に居を構えていた。娘が5歳の時、雨の中で足を骨折してしまった娘は、田舎という事もあって救助が遅くなり、助けられたものの肺炎が悪化し、そのまま亡くなったそうだ。そして娘の死後、病気に罹った妻も亡くなってしまったのだが、なんと命日が同じだったという。さらに話は続く。さらに同じ日に娘の足の骨折の原因がわかったそうだ。娘は落とし穴に落ち、足を骨折してしまったというのだ。12年前の今日、自殺騒ぎのあった合宿所に突然現れた穴。その穴に落ち怪我をした事が原因だったのだ。
 運転手「いや~すっきりしました。私は妻と娘の命日に合わせて死ぬつもりなんです。そんな日にお客さんとしてあなた達を乗せた。これで思い残す事なく家族の元にいけます。」アクセルを踏む運転手。「これはまさにシンクロニシティだ。」対向車線へとハンドルを切る運転手。

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  • 最終更新:2016-10-09 01:37:54

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